2008年11月19日 (水)

ハッピーフライト

矢口映画のファンではありますが、正直ここ数作の「成し遂げ系青春映画」で大成功してきただけに、監督にとっては新たなチャレンジとも言える飛行機モノの映画で成功できるのか期待半分・不安半分で見に行ってきました。

いやはや鑑賞後の今となれば恥ずかしいくらいの杞憂でしたね。エピソード満載で途中飽きることなく鑑賞可能。

飛行機モノの映画といえば今まではサスペンスなどのシリアスな映画か、スペクタクルなアクションモノになりがちでしたがそのどちらでもない、どちらかというと飛行機・飛行場関係者の人間ドラマになっているのが良かったですね。

一便のフライトにこれだけの人が関わっている、というのが登場人物の多さから伺えると思います。パイロットやキャビンアテンダントの搭乗員から整備士や受付のカウンターのお姉さん、運行を裏方で操るバックオフィスの人々から管制塔まで様々な役職の人が出てきます。

職場観察ムービーというのか、裏方の悪戦苦闘や人間模様など見ていて「へー」と頷くこと請け合いです。コレ見た後は空港関係者を見る目も変わってくると言うモノです。

キャビンアテンダントや空港関係者の「接客業としての苦労」を見ていて、花形とも思える職業の裏の苦労は同じ社会人としてシンパシーを感じちゃいます。ワガママな客ってホント扱いが大変ですよねw

さすがに感動の涙はこの映画にはありませんでしたが、働いている人であれば日々感じている苦労や喜びなど意外と何処で働いていても変わらないのだということに気づかされました。

ウォーターボーイズやスウィングガールズで映画から元気をもらいましたが、この映画からもバッチリいただきました。この映画を見てしまったら飛行機に乗るときにキャビンアテンダントさんやチェックインカウンターのお姉さんに下手なクレームなんか付けられなくなってしまいますよw

飾らないながらも丁寧な演出と綿密なリサーチ、派手さはないけど役柄をしっかりこなす堅実な配役、矢口映画では当然のクオリティーですが改めて見るとホントレベルが高いことやってるな、と思えてきます。この秋超お勧めの映画でしょう、是非映画館で鑑賞してください!!

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2008年11月 2日 (日)

レッドクリフ Part1

久々に公開初日に映画を見に行ってしまいました。「レッドクリフ Part1」。

中学生の時、友人に勧められ図書館で借りて読んだ吉川英治の「三国志」。えぇ、ハマりましたとも。寝食忘れずに没頭するとはこういうこと、という見本のようなハマりかたをしました。全十巻の本を数日で読破した記憶が。

それ以来、個人的にはまさにバイブルに近い存在になった「三国志」を100億かけてジョン・ウーが映画化したとなれば見に行かないはずがない訳で。

長坂坡を80万の曹操軍の中無人の野を征くがごとく駆け抜ける趙雲、長坂橋で仁王立ちする張飛、呉の文官を鮮やかに説き伏せ孫権に開戦の決断をさせる諸葛亮。。。。。コレをPart1では実写で見ることが出来る。。。しかも中国人の実績のある監督が膨大な制作費で制作。。。ス、スゲェェェ!!

まぁ、そんなこんなで自分の頭の中は妄想で爆発寸前だったわけでw

。。。。
。。。。
。。。。

原作のある映画のパターンは3つあると思うのです。

1.原作に忠実に映画化
2.部分的に原作とは違うが基本的に踏襲している
3.原作がありながらほぼ内容はオリジナル

今回のレッドクリフは3ですね。

基本的に三国志演義の世界観や登場人物は踏襲しているものの、「ホントにジョン・ウーは三国志演義ちゃんと読んだことあるのか?実はあらすじしか知らねーんじゃねーのか?」という脚本になってました。

まぁ、深くまでは言いますまい。三国志演義の孔明の出廬以降の話を知っている人だったら「あれ?どうして関羽がここに???」とか「あれれ??長坂橋はどこ行った?!」とか「それ、もしかして甘寧の間違いじゃね?!」などなど突っ込みどころ満載で映画に集中できないほどですw

戦闘シーンは流石でしたが、正直それだけでした。本当はゲーム「真・三国無双」の映画化なのか?と勘違いするほどです。

配役云々とかもうどうでも良くなってきました。久々に「原作をいいように弄られてがっかりした映画」を見てしまった感じですね。自分の中では無かったことにしておきます、この映画。

Part2は来年4月ですか。でも、見に行っちゃうんだろうな。。。。

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2008年10月25日 (土)

スウィングガールズ Blu-ray版

Img_0493そういえば、amazonで予約していた「スウィングガールズ」のブルーレイ版が今日届いていました。

いやぁー、綺麗ですね。実は我が家初のBlu-rayディスクなのですが、37型プラズマTV+PS3で再生しても非常に綺麗です。あ、HDMI接続でね。

DVD版も持っているのですが、明らかに色の発色や質感が違いますね。フィルムの味が残ったままHDになっているので映画の雰囲気のまま大画面テレビの鑑賞に堪えうる画質。もっとTVのHD放送にありがちなビデオ撮影っぽい、くっきりはっきり画面に近くなるかと思いきやこれはこれで良いですね。

撮影地の米沢の自然がすごくいい感じ。

PS3のDVDアップコンバートがいくら優秀といえど、やっぱりブルーレイの画質には及ばないなと。

サラウンド環境ではないですが最後の演奏会の音質は圧巻ですね。。。

それにしても上野樹里も貫地屋しほりも若いなー(今も若いが)。本仮屋ユイカは今とは別人だなーw

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2008年10月20日 (月)

容疑者Xの献身

原作も読んでないし、テレビのシリーズも見てないんですが何となく気になって見に行ってしまいました。東野圭吾原作の「容疑者Xの献身」です。

まず率直な感想としては重厚な人間ドラマを見させてもらったな、の一言に尽きますね。もっとテレビっぽい演出、たとえば事件のトリックを明かしていくカタルシスを楽しむような映画を想像していたのですが、実はそこに重点があるわけではなく良い方向に裏切られた感じです。

そういえば以前に鑑賞した同じく東野圭吾原作の「手紙」もそうでしたが、この作家のドラマは本当に重厚で心にズシッと来ますね。その映画化ともなると役者の技量に負うところも多くて、この映画だと堤真一が演じた石神などは下手な役者では到底演じられない役でしょう。

「手紙」での玉山鉄二といい、「容疑者Xの献身」での堤真一といいテーマを決定づける最も重要な最後のシーンで台詞でではなく、演技で見る者の心を揺さぶる役を完璧にこなしていたと思います。素晴らしいです。

残念ながら福山雅治、柴咲コウは今回脇役ですね。でもその分、映画らしい重厚なドラマができあがっていました。単なるTVドラマの映画版ではありません、是非映画館で鑑賞されることをオススメいたします。

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2008年9月15日 (月)

パコと魔法の絵本

待ってました中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」。下妻、松子とずっと見てきたお気に入りの監督作品だけにとても期待して見に行きましたよ。

ポスターだけ見るとなんだかお子様向けのお伽噺の映画化みたいな感じでちょっと不安だったのですが、、、

初めに言ってしまいましょう、、、素晴らしいィィィ!

見終わって「やっぱ映画って総合芸術だったんだ」と当たり前のことを痛感。ここ最近の映画はシナリオで勝負とか、映像だけは凄いが話がなんだかわからん、とかそんな映画が多かったような気が。

でもこのパコと魔法の絵本はシナリオ、映像、演技、音楽とすべてが(かなり高い)一定のクオリティーを満たしているだけでなく、中島監督ならではの独特な世界観と演出がこれまた高次元でミックスされていて、これはひょっとして凄い映画なんじゃないかと思い始めた自分がいるわけです。

元々が舞台の脚本らしく、演出もそれを意識してか役者もいつもより3割り増しのオーバーアクションで演技してるみたいで、見ていて舞台っぽい感じもします。

それらのオーバーアクションも中島監督の独特な映像美の世界に入ってしまえばいつの間にかしっくりきてしまうから不思議。それぞれに過去を引きずった登場人物の大人たちが、記憶が1日しか持たないパコに癒されていく課程は笑いあり、涙あり、、、いやすべての感情が交錯しながらストーリーは進められていくわけです。

お子様はその映像に、大人はそのストーリーで楽しむことが出来るでしょう。戦隊モノも結構ですが、親子でこういう映画をたまには見るのも、心の肥やしになってきっと良いと思いますよ。

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2008年9月 2日 (火)

20世紀少年

引き続き「20世紀少年」も見に行ったので感想など。。

これも原作未見で、一応wikiで大まかなストーリー(結末まで!)は以前に見たことがありどんなことが起こるのかくらいは知っていたのですが、別にそれ以上のこともなくてちょっと拍子抜けだったかも。

一言で言うと「詰め込みすぎて話が薄い」。

いくつか見ていてわからなかったことがあって、一番疑問なのは「どうして7人がぞろぞろとあの場所に結集したのか」です。確かに幼なじみという関係性はあるけど、これからどうなるのかはある程度知っている7人がおいそれと危険を顧みず集まってくるのか?ということです。

何人かは事態を恐れて逃亡しちゃったり、寝返ったりした方がリアリティーあって良かった気がするけどなんて思ってしまいました。裏にもっと本当は話がありそうな感じがするんだけど。。。

こんな感じでちょっと話が駆け足で話にのめり込めなかったのが痛かったかな。

想像していたよりもシリアスな展開だったのである程度緊張感を保ったまま2時間以上の長丁場をどうにか乗り切りましたが、手放しで褒められる作品だったかはちょっと疑問。

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デトロイト・メタル・シティ

実に久々にに映画を見に行ってきました。「デトロイト・メタル・シティ」です。ちょっと公開日からは間が開いちゃいましたが、未だに興業は好調なようで公開1週間後のレイトショーの客席がほぼ満席になるくらいでしたよ。

原作の漫画は全くの未見だったのですが非常に楽しめました。Goodです!
今時デスメタルと渋谷系のポップスって対比が面白いですね。

渋谷系、、、映画に出ていたカジヒデキやコーネリアス、カヒミ・カリィ、小沢健二なんて最近の若い人は良く知らないんじゃないかと思うんだけどなぁ?あ、自分のような渋谷系も知ったる「大人」が対象者ってこと?!

それにしても松山ケンイチは芸風広いですね。デスノートの「L」しかり、この映画の根岸君とクラウザーといいエキセントリックな役やらせたらピカイチですね。ってか、そんな役しか見たこと無い気がする、、、

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2008年8月27日 (水)

「スウィングガールズ」ついにブルーレイで発売

あの矢口監督の名作「スウィングガールズ」がブルーレイディスクで発売されるようですね。10/24発売だそうです。ちょうど新作の「ハッピーフライト」公開とタイミングを合わせての発売です。

2004年公開の映画ですからすでにあれから4年が経ってるんですね。この当時まだ無名だった上野樹里や貫地屋しほり、本仮屋ユイカ、平岡裕太らが出演していて、今から見ると民放連ドラ主役級とNHK朝の連ドラ主役級が立ち並んでるわけでこれはこれで凄いメンツなのですよね。

DVDで発売されているスタンダードエディションのBlu-ray版みたいなので特典映像は付かないみたいですが、既に特典フル収録のDVDプレミアムエディションを持っている私には今更特典云々はどうでも良いことでございます。さすがにあの特典映像のHD化は無理だろうし。

お、Blu-ray片面2層でリニアPCM5.1ch/Dolby TrueHD5.1chで発売ですか。DVDの画質がお世辞にも良いモノとは言えなかったのでこれは買いですね。このスペックなら最後の音楽祭のシーンがさらに高画質・高音質で堪能できそうです。

これは楽しみですねー。ついに我が家のPlayStation3のBlu-ray再生機能が日の目を見るときが来たようですぞ。

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2008年5月25日 (日)

アフタースクール

Afterschool久々に映画感想の投稿ですよ。半年ぶりくらいかしらん?とにかくここ半年の邦画は不毛といっても差し支えないほどのどうしようも無さだったが、やっと面白い作品が出てきましたね。素直に嬉しいです、ハイ。

で、内田けんじ監督の「アフタースクール」ですよ。あの名作「運命じゃない人」でも脚本の妙に唸らせられましたが、この作品も脚本の仕掛けに観客側が翻弄されてしまうほどよくできた脚本です。もちろん、役者も芸達者ばかりなので安心してみられますよ。

見ていて思ったのが内田けんじ監督は内田流の脚本術を完全に確立したな、ということです。この人の書く脚本はちょっとひねくれたパズルみたいで、あまり分かり易くないんですよね。

でも、そのパズルのピースがすべて上手く頭の中でハマったときは「なるほど!そういうことだったのか!!」と唸らずにはいられません。難しいパズルほどできあがったときの快感が大きいみたいな。

「キサラギ」や「あした、会いにゆきます」みたいな伏線の回収によって点と線が繋がっていく爽快感を楽しむというよりは、上記のように脚本のパズルを楽しむ映画と言っても差し支えないかと。そんな脚本書けるのは日本ではこの監督だけでしょうね。

大泉洋はパフィーと番組やってるとき(相当昔だな)は単なる面白い兄ちゃん程度にしか思ってませんでしたが、独特のキャラを持った役者として最近は見られるようになってきました。この映画でもコミカルさとシリアスさを持った役を好演してます。

いやー、映画ってホントにいいものですねw 是非劇場でご鑑賞くださいませ。

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2008年1月13日 (日)

日本インターネット映画大賞(2007年)

さて、昨年鑑賞した映画を振り返ろうと思ったのですが、ちょうどよい催しを発見したのでこの映画賞の応募フォームを利用して2007年の映画を振り返りたいと思います。当然、せっかく書いたので映画賞にも応募しておきますが。

今回は日本映画部門を載せます。2007年はまた興行収入が邦画を上回った洋画ですが、はっきり言って気に入った映画はほとんどありませんでした。リメイクばっかり作ってんじゃねーぞと。なので洋画部門はきっと載せることはないでしょう。

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『 日本映画用投票フォーマット 』

【作品賞】(5本以上10本まで)
  「キサラギ」    10点
  「それでもボクはやってない」    5点
  「幸福な食卓」    5点
  「天然コケッコー」    5点
  「ALWAYS 続・三丁目の夕日」    3点
  「転々」    2点

【コメント】
割と順当に収まってしまいました。
2007年は邦画であまり図抜けた作品はなかったですが、キサラギは白眉だと思います。

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【監督賞】              作品名
   [佐藤祐市] (「キサラギ」)
【コメント】
シムソンズなど過去の業績も評価して今回は監督賞に推します
小粒でも良質な作品を作れる監督です

【主演男優賞】
該当なし

【主演女優賞】
   [夏帆] (「天然コケッコー」)
【コメント】
とてもピュアで自然体な主人公を演じていたのが印象的でした。

【助演男優賞】
   [香川照之] (「キサラギ」他)
【コメント】
第二の竹中直人か。安心してみられる演技は円熟の域に。

【助演女優賞】
   [麻生久美子] (「夕凪の街 桜の国」)
【コメント】
主演よりも印象に残った演技だったので。

【新人賞】
   [北乃きい] (「幸福な食卓」)
【コメント】
現代的ながらもアンニュイな主役の女の子をうまく演じられていたと思います。

【音楽賞】
  「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
【コメント】
作品云々よりも佐藤直紀さんにあげたかっただけです。キサラギも佐藤さんですね。
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【勝手に脚本賞】
  [古沢良太] (「キサラギ」・「ALWAYS 続・三丁目の夕日」)

【コメント】
古沢さんの今年の活躍は特筆すべきかと。
日本映画の今後のためにも部門賞に脚本賞も入れるべきなのでは?

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 この内容をWEBに転載することに同意する。
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2008年1月 7日 (月)

転々

20490
今年の正月映画はハズレばっかだなぁ。と、思いつつこの年末年始に映画館に足を運ぶことはほとんどありませんでした。部屋でヌクヌクとPLAYSTATION3三昧でした。

これではいかん!ということで前から見たかった「転々」がお気に入りの近くの映画館でやっと上映されるというので行ってきました。今年の映画鑑賞初めです。

三木聡監督映画というと「亀は意外と速く泳ぐ」以来なのですが、とてもクセのある映画を撮る監督として記憶にあります。独特の空気感とナンセンスギャグの嵐に耐えられる人のみが楽しむことが出来る映画なので見る人を完全に選ぶ作品ばかりだったような気がします。

でも、この「転々」ですがその色がちょっと薄められていますね。

特に秀逸なのが後半の疑似家族が作られてから。オダギリと三浦、小泉と偽の家族を作るのですがその媒介役となるふふみ役の吉高由里子がとてもいい雰囲気の女の子を演じていました。ちょっと変わった不思議な役柄ですが、この映画の「暖かさ」を持ってくるのは間違いなく彼女です。

一人暮らしが長い人とかはなんだか懐かしい気持ちになるでしょう。まさか三木聡監督作品でこんな感情を抱くとは思っても見ませんでしたが。

三木作品が嫌いな方も結構行ける作品かも知れないので見てみてください。オススメです。ってもうほとんどの映画館ではやってないか。

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2007年11月11日 (日)

ALWAYS 続・三丁目の夕日

Aw3_2あれだけ好評だった前作の続編というとどうしても不安(なにせ過去の経験から導き出されるものだけにタチが悪いわけだが)が先に立ってしまうものですが、そんな複雑な感情を孕ませつつ見てきました。

結論から先に言ってしまうと「なかなかどうして、いいんじゃない」が鑑賞後の正直な感想です。

確かに前作と同じインパクトを求めると足りません。感動する回数も少ないでしょう。前作が1つのエピソードに必ず最後に1つの感動をもたらしていたのに対して、今作はあえてそういう作りにしていないので比較してしまうと「間延びしている」印象を受けるかもしれません。これは偉大な1作目を持つ弊害ですね。

でも、今作のそれぞれのエピソードの主役はなんというか影があるんですよ。何か悩んでいたり、過去を引きずっていたり。それがいい具合にドラマに幅を持たせていて、ただ感動させるのではなくちょっと考えさせるような物語になってますね。前作の宅間(アクマ)先生のような話が多いといえばわかりますかね。

当然そうなると感動という意味では薄くなるのですが、キャラクターの生き様とかが浮かび上がってきてむしろそういう意味では今作の方がヒューマンドラマを見ている気になれます。彼らもただ脳天気に三丁目の住人やってるわけじゃないぞと。

それにしても秀逸なのはこの三丁目の夕日シリーズのオープニングです。1作目のゴム動力の模型飛行機が飛んでいくVFXは誰がなんと言おうと邦画史上最高のオープニングシーンですが、今作のオープニングももの凄い仕掛けが用意されていました。さすがVFXに精通している監督と「東宝」のコラボレーションですが、このサービス精神が嬉しいですね。これぞ娯楽映画です。

まぁ、なんだかんだでかなりクオリティーの高い作品に仕上がっていることは確かです。是非劇場まで足を運んで見てください。

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2007年8月23日 (木)

「夕凪の街 桜の国」 その2

ちょっとこの映画のことを調べていたらこんな記事を見つけた。

■PRONWEB WATCH
「佐々部監督のオフィシャル日記には、大手メジャー会社から“地味で売り辛い”と、ことごとく配給を断られ、大手配給でないのならと去っていった俳優もいるなど残念な言葉が見られた、、、」

おいおいおいおい。これ本当?
日本人でなければ知らなくてはいけない、もっと知るべき話なのに大手配給会社といい逃げた俳優といいどうしようもないな。拝金主義者どもめ!

東宝あたりが西遊記と比較して「地味で売りづらい」なんて言ってたら、今後しばらく東宝の映画は見ないことにするけど、、、(これは筆者の妄想なので本気にしないこと!!)

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夕凪の街 桜の国

Yunagi_sakuraさて、お盆に見た映画、その2です。またもや邦画「夕凪の街 桜の国」です。

この映画は広島に原爆投下後から現代に至るまで連綿と繋がるある家族の「生命の連鎖」のなかでの原爆の悲劇を紡いだお話しです。ストーリーの中ではその悲劇が原爆を原因とする物なのか曖昧にしていますが、戦後60年経った今でも確実にこの家族を蝕んでいる恐ろしい兵器です。

この映画は2パート構成になっていて、原爆投下から13年経った平野皆実の死を描いたのが「夕凪の街」パートで、皆実の姪にあたる七波の父親尾行を描いた現代のパートが「桜の国」パートという風になっています。2つのパートは時は離れていても密接に関連していて、この映画のテーマを「罪もない被爆者の人生をメチャクチャにした原爆が憎い。核兵器、戦争反対!」なんていう単純なものだけにはしていないのがタネになってます。

それにしても前半に当たる「夕凪の街」パートのドラマはすばらしいです。麻生久美子が皆実の役なのですが、自分はどうしても彼女は時効警察のイメージが強くて、シリアスな演技してても「いつかましてくれるのか?」などと不遜な期待をしていたのですが、この映画を見ているうちにすっかり彼女の迫真の演技に目頭を熱くしていました。

夕凪の街パートはストレートではないですが原爆の悲劇が表現されていて、それは肉体的な物だけではなく精神的な差別とかも含まれる物であり、全くそのあたりの事情を知らなかった私にはショッキングな物でした。

続く「桜の国」パートは皆実の弟である旭が広島に出かけたところをその娘七波が友人とともに尾行する話で、一見現代劇の軽い話のようですが「夕凪の街」パートとあわせて考えると世代を超えた原子爆弾の悲劇がそこに紡がれていることに気がつくはずです。

すべては父親が七海に最後に言った言葉に凝縮されていますね。

「おまえは幸せにならないとな」

原爆の不幸を背負ってきた平野家と父と母からその思いを七波が継承することがこの映画の最大のテーマです。あの皆実から七波に受け継がれる髪止めは何の隠喩なのでしょう?七波がそれを引き継いでくれないと彼らの戦争は終わらないのだと思います。それがないと単なる戦争を題材にしたありがちなお涙ちょうだい映画になってしまう。

でも、その「夕凪の街」パートと「桜の国」の融合がイマイチなのも確か。特に夕凪の街のパートに七波が出てくる演出は、この佐々部監督の「四日間の奇跡」でもやってた意味不明の演出を思い出させてくれました。あれじゃ、七波がタイムスリップして父と母の過去を知ったみたいで見ている方が混乱してしまいます。

正直、この作品を佐々部監督には撮って欲しくなかった。この監督はこの素晴らしい原作「夕凪の街 桜の国」を映画で良作にすることは出来たが傑作にする技量がなかったですね。「出口のない海」もそうでしたが、戦争映画というのはそのメッセージを明確に伝えたいのであれば、良作じゃダメなんですよ。傑作じゃなきゃ。

この監督の作品を見るたびに原作や物語と真剣に向き合って演出や脚本書いているのかと疑問に思うことがしばしばです。

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天然コケッコー

T_kokeお盆に1日だけ休みが取れたのでその日は映画三昧にしました。このクソ暑い日はインドア系の娯楽に浸るのがベストですよね。

というわけで、まずは「天然コケッコー」です。

映画のレビュー記事をいくつか読んでから見に行ったので、どんな映画かおおよその見当は付けてから行ったのですが噂に違わぬ「何も起きない」映画でしたね(笑)

でも、主人公の夏帆演ずるそよからしてみたら何も起きていないわけないんですよ。初めての同級生は東京からの転校生だし、神社でキスしちゃうし、修学旅行で東京行っちゃうしで、何気に青春イベントのオンパレードです。

でも実は誰しも持つ中学時代の青春の一ページなんて、酸いも甘いも知ったる大人から見たら所詮そんなモノなのかも。物凄い平凡な日々だったんだけど、大人になってしまった今から見返してみるとなんであんなにキラキラしていたのかなぁ、と。

この映画は田舎の中学生であるそよの平凡な中学生日記なんだけど、そのキラキラ感が何とも絶妙なのです。舞台が山陰の田舎ですが、妙に郷愁を誘うところが見ている大人の記憶の片隅にあるキラキラをますます増幅させます。都会出身の人にはどうにかわからんですが。

一つだけ気になったのがそよと郵便局員のエピソード。おいおい、いい大人が中学生相手に恋心ってどんなんですかね。狭い田舎の出来事だからってこのシーケンスはちょっと違和感憶えました。

少しずつ大人の階段を上がっていく少女の役を夏帆が好演してますね。演技云々よりもスゴく佇まいがいい役者さんですね。あと、脇を固める子役もスゴくいいです、もちろんネコも。

お盆休みに田舎に帰省できなかった大人にオススメの映画。癒されます。

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2007年6月22日 (金)

キサラギ

Kisaragi_621 初めて印西にあるシネリーブルに行ってみた。
バカでかいジョイフル本田の隣になにやらひっそりと営んでいる映画館がシネリーブルなのだが、入ってみるとこれがなかなか素敵なシネコンなんですな。座席が広くて快適鑑賞可能。うちから車で1時間が悩みの種ですが。

で、話題の「キサラギ」。Yahoo!の映画評がやたら良かったのでそれだけの理由で行ってみました。千葉ではこことローザでしかやってないので躊躇したんですが。

けれどこれが大大大大大正解!!!!!

三谷幸喜が好きそうな密室ワンシチュエーション・コメディとでも申しましょうか、内容的にはそんな感じです。出演者は小栗旬、ユースケ・サンタマリア、香川照之、小出恵介、そしてドランクドラゴンの塚地とミニシアター系とは思えぬ豪華な配役。そして優れた脚本、、これでつまらない映画の訳がない!

この映画の詳細は公式サイトで見て頂いて、、、
http://www.kisaragi-movie.com/

とにかく今のところ2007年最高の邦画だとだけ言っておきましょう。この映画の凄さは見ないことには始まりません。騙されたと思って映画館に行って鑑賞してください。やってる映画館スゴい少ないのが内容から考えると理解できないんですが、コメディアンの作る映画に辟易した人や、大作映画の連作モノに見飽きた人などによい処方箋となるでしょう。





















<<ここからネタバレ>>

最後に1曲披露する如月ミキ。とても水準に達してるアイドルとは言えないがこれだけ愛されていたら(ほとんどが身内だとしても)アイドルとしては本望だと思う。

何もなければ「なんだこの歌、このブサイクは!!」で済むとこだが、暖かい目で見てしまうのは何なのでしょうね(笑)そうそう、この歌はサエキけんぞう作詞なんですね。無駄に豪華だなぁ。

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2007年6月 4日 (月)

大日本人

見てきました。松本人志監督で話題の「大日本人」。
ネットでどんな評判なのか先に調べて見に行ったんですが、なんか評価は真っ二つに割れているようですね。

この映画に何を期待していくか、でだいぶ捉え方が違ってくるような気がします。

まぁ、あんまりそんな人がいるとは思えませんがこの映画にストーリーとか何か深く意味のある物を求めていくのは間違いですね。一応社会的な風刺とか入ってるのは分かるんですが、そのへん思いきりが良くないので風刺になってるのか単なるコントの背景に過ぎないのか分かりづらいですね。要するに松本人志個人が深夜番組やDVDで実験的にやってるようなコントを10億円かけて映画にしてみました、っていうノリが一番近いのかもしれません。

松本演じる大佐藤は獣退治のために「大日本人」に変身して戦うわけですが、一見正義の味方なのに普段葛藤や苦悩を持ち合わせていて世間的に嫌われているヒーローっていかにも松ちゃんが好きそうな設定の主役なんですが、この映画はその大佐藤の苦悩と葛藤と活躍をドキュメンタリータッチに描いています。

映画の大半はこの大佐藤へのインタビューで構成されているのですが、前半はかなり冗長だと思いました。もっとシンプルに大佐藤の普段の生活を描けばいいと思うのですが、ホントにこのシーンは必要?!っていうところが結構あります。早いうちに観客を置き去りにしてしまうのはまずい。

中盤から終盤にかけての大日本人と獣のシーンは結構面白いし、VFXも無駄にスゴいので見る価値はあると思うのですが、あまりにも前半がグダグダで飽きてきてしまったのと、終盤のストーリーの畳みかけが完全にギャグなので「やっとここで松本人志らしい笑いがっ!」と思ったらすぐエンディングロール(ここも完全にコントだが)だしでちょっと映画としての完成度はどうなんだろう?と思わずにはいられません。

そういえば共演者に竹内力とか神木隆之介君とかいたのでどんな役なんだろうと思ってみていたら、、、そういうことですかw竹内力は意外に懐が深いなぁ。

とにかくアイデアは良かったんですが脚本が今イチでした。もう少し映画の作り方を知っている人と仕事していればいい作品になったのかも。

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2007年5月 3日 (木)

バベル

Babel_po久しぶりにBlogに帰ってきました。
半年近く書いてなかったのですが、またぼちぼちと再開しましょう。

さて、いろいろと話題の映画「バベル」です。

実はこれ映画館で見たわけではないです。
3月に国際線の飛行機の中で見ました。

まず、はっきり感想言ってしまうと「私には合わない映画だな」です。
ちゃんと見れば映画の持つメッセージとか意味っていうのは分かる映画とは思うのですが、なにぶん映画の構成(編集)とか演出、脚本でわざとなのかってくらい見る人を煙に巻いてくるので、見てるうちに「???」ってなるんですよね。

あと、日本人にバベルって言ったら「え、バビル2世が住んでいるあれ?」とか言ってくる40歳前後の人がいるくらいで馴染みのない単語ですよね。タイトルそのものがこの映画を理解する上で重要な手がかりなのにこれじゃいけません。これこそ邦題付ければ良かったのに。

イニャリトゥ監督の作品を見るのはこれが初めてなのですが、なるほどこの監督はあまり大衆向きではないというか「単館系で人気の出る映画」を作るような監督なんですね。このバベルも出演者こそそれなりに豪華ですが、映画から伝わる雰囲気が渋谷とか新宿の小さな映画館から醸し出されるモノと似てるなぁ、ってのがこの映画を見て感じた第一印象です。

モロッコ、アメリカ、日本、メキシコの4カ国が舞台の群像劇で、それぞれの話はそれなりに繋がってはいるモノの時系列まで合っていないし、話もそこそこのまま突然切り替わるのでまずこのあたりが見る人が混乱する一つの要因になってますね。

日本のパートはアカデミー賞で菊池凛子の演技が話題になったところですが、正直ついて行けませんでした。彼女が聾唖の女子高生役を体張って熱演したのはスゴいと思うのですが、いくら都会の女子高生役だからって行動がちょっとエキセントリックすぎで共感できず。うーん、残念。

人はそれぞれの立場・言語・道徳など立ち位置の違いや考え方の違いで理解し合えないこともある。でもそれは表面的なことで、たとえ言語でのコミュニケーションが出来なくてもお互い分かり合うことは出来るのだ、というようなことをこの映画は言いたいのでしょう。

でも、そんなのは人と人とがコミュニケーションを取っていれば日常茶飯事に起きる出来事で、今更映画で分かりづらく訴えられても見てる方は「だから何?」ですよね。

ま、今回はタダで見られたから良しとするかな。

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2006年12月11日 (月)

硫黄島からの手紙

Lfij 前作「父親達の星条旗」を見て以来、楽しみにしていた「硫黄島からの手紙」を見てきました。硫黄島の戦いを日米両方の視点から見た、本作は日本側からの視点でのストーリーです。アメリカ人のクリント・イーストウッドに何処まで当時の日本人を描けたのかとても気になっていました。

でも、それは全くの杞憂でしたね。日本映画です、と言われて見せられても違和感ないですもん。

二宮君演ずる西鄕からの視点を軸に物語は進んでいくわけですが、きわめて淡々と物語は進んでいきます。栗林中将(渡辺謙)の硫黄島への赴任から話は始まるわけですが、ここから今までのいわゆる戦争映画とは全く違う英雄無し、勧善懲悪無し、不要な感傷無しのモノクロームな話が展開されます。

だから、この映画に娯楽とかお涙ちょうだいの感動とか求めてはいけません。監督はこの映画からそれらの要素を徹底的に排除しています。この映画の言いたいことはそんなことじゃないのです。

本当は生きたいのにそれが許されない戦場、理想と現実の矛盾、自決シーンなどショッキングな場面もありますが、それらを何の虚飾もなく見せることで観客に対して「このシーンは何を意味しているのか考えてご覧なさい」と問いかけられているような感じがします。押しつけや説明が一切無いので逆に考えられない人はこの映画のテーマを捉えることは難しいでしょう。

基本的に前作「父親達の星条旗」とテーマは、というか同じ事を日本側からの視点で語っているだけなのですが、自然と日本人が理解するにはこの「硫黄島からの手紙」の方がしっくり来ますね。

単純で安っぽい反戦映画ではありません。この映画を見た者が考え、結論を出すタイプの映画です。この映画で戦争とは何なのか自分なりに考える機会をくれたクリントに感謝したいと思います。間違いなく戦争映画の傑作ですので、是非劇場に足を運んで鑑賞してください。

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2006年11月24日 (金)

ALWAYS 続・三丁目の夕日

Always_2 昨年公開された映画「ALWAYS 三丁目の夕日」続編の制作が発表されましたね。まぁ、これを聞いて皆さん思うところはいろいろあると思いますが、個人的には「やっぱり作っちゃうのかぁ」と言う感じです。

これだけ成功した映画ですから続編制作はスタッフにとって相当なプレッシャーのはず。運良く前回のキャストが揃っただけでなく、スタッフも同じようなのでなおさらでしょうね。

今回は昭和34年の日本橋や羽田空港、東京駅などが再現されるようです。

でもまぁ、これで山崎監督が本物かどうか分かりますね。「やっぱりあれはフロックだったんだ」と言われないように頑張って頂きたいモノです。1年後の2007年11月公開予定のようですが、程々に期待させて頂きます。

あ、そうそう12/1の金曜ロードショーで三丁目初TV放映だそうです。

 

ALWAYS 続・三丁目の夕日HP:
http://www.always3.jp/

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2006年11月10日 (金)

手紙

Tegami_1 直木賞作家東野圭吾の原作「手紙」を映画化した本作。正直、この原作どころか東野圭吾の小説すら読んだことのない人の映画観賞後の感想なので、そのあたり理解の上この後をお読みくださいませ。

この映画は強盗殺人を犯してしまい服役中の兄[玉山鉄二]がいるために社会的偏見(この映画では「差別」という表現を使っていたが、個人的にしっくり来ない表現だと感じたのでここでは「偏見」という表現を使わせてもらいます)を受けることになってしまう弟[山田孝之]の苦悩を描いた社会派のドラマ。

想像以上に重い内容で、見終わった後に考えてしまう作品だ。この映画の弟の立場だったら、もしくは兄の立場だったら自分は周囲に対してどう振る舞うのだろうと考えても答えなんかすぐには出てこないだろう。

弟が周囲から受ける偏見は悲しく不条理だけれども、一方で加害者一家の現実はこうなんだろうなととてもよく理解できてしまう。就職、結婚など人生の節目で突如現れグチャグチャにしていくその偏見はまるで悪魔のよう。

この映画のストーリーで唯一の救いは、この救われない兄弟に手をさしのべる由美子[沢尻エリカ]の存在だろう。執拗にこの兄弟にちょっかいを出す由美子はちょっと不自然に感じるところもあるが、由美子の背負っている立場がそうさせているのだと考えれば納得がいく。それにしてもこの沢尻エリカ、奥さん役がここまで板に付くとは想像しなかったなぁ。

兄の贖罪と唯一の肉親である弟への愛、しかしそれを受けられない弟の状況と兄との関係の断ち切り。人間は時には強く、そして時には弱い生き物なのだと言うことを痛感した。人と人、人と社会、その繋がりは強くそして脆いモノなんだと。

内容は重いですが非常に良質なドラマです。役者の演技も芸達者ばかりで安心して見れます。特に最後の玉山鉄二の演技には心揺さぶられました。是非、劇場で見てください。オ ススメです。

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2006年11月 1日 (水)

虹の女神 Rainbow Song

Rainbow_song さて、今度は邦画です。「虹の女神 Rainbow Song」を見に行って参りました。岩井俊二プロデュースってことで前評判が高かったですね。岩井俊二監督の作品と言うことなら「四月物語」とか「花とアリス」とか好きな映画なのですが、プロデューサーとしてはどうなのか、というところも興味ありありだったのですが。

うーん、淡い。淡い映画ですね。

画の感じとかもう岩井俊二の映画って感じですね。初めの数シーンを見るなり「あぁ、いつものあの感じだよなぁ」と妙に納得というか安心してしまったのですが皆さんは如何だったですかー。まだ未見なんですが熊沢監督の「ニライカナイからの手紙」も似たような感じなんですかね?

要は岸田(市原隼人)とあおい(上野樹里)の煮え切らない恋物語なんですが、妙に清々しく感じてしまうのはナゼなんでしょうか?

岸田くんの人の良さですかね。「どうしてあおいの気持ちを理解してあげれないんだ、この鈍感!」と、この映画を見て思った人は多いと思いますが、いますよこういう人って結構。優柔不断と愚直さって合わさるとこんな感じです。

一方のあおいは性格は積極的なのに恋には臆病というこれまた岸田君とは相性の悪い女性なんですが、こんな岸田君を好きになってしまったのが運の尽きでしたね。磁石のマイナスとマイナスが恋するようなもんです。

でもなんか、お互いが繰り出す恋の駆け引きがかわいいというか、素直じゃないというか何とも言えない趣があります。この辺を楽しめたらお金を払ってこの映画みた甲斐があるってものでしょう。

でも、あおいの死は余計だった気がします。なんか、良くあるお涙ちょうだい劇になってしまったような気が。特に最後の「映画」もラブレターも意図は分かるのですが、制作者の頭にあったであろう「ここで観客を感動させる」というト書きが読めてしまって後半はちょっと失速気味でした。

でもまぁ、岩井俊二的な映画が好きな人はその雰囲気を十分楽しめますので見に行ってみてはいかがでしょうか?そう、これは映画を取り巻く雰囲気を楽しむ映画です。

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2006年10月29日 (日)

父親たちの星条旗

Foof 久々に公開初日の映画を見て参りました。クリント・イーストウッド監督の最新作、「父親たちの星条旗」です。おなじみ幕張シネプレ10番スクリーン(THX館)です。話題作だけあってかなりのお客さんが入ってましたね。

クリント・イーストウッドがこの映画のコメントで言っているように、昔の特に洋画の戦争映画って勧善懲悪というか、アメリカが敵を倒してバンザーイという映画が多かったですが、最近は戦争に対する嫌悪感バリバリの映画が多くなってきてますよね。

この作品もご多分に漏れずその仲間なんですが、むしろこの第二次大戦の硫黄島での戦いで、擂鉢(すりばち)山の頂上に星条旗を掲げた場面を写真に撮られてしまったばかりに、その後の人生を狂わされてしまった人たちの復員後の話がメインになっています。この作品が単なる戦争映画では無い所以ですね。

硫黄島の星条旗の写真はご存じの方が多いと思いますが、この映画で初めてその経緯を知りました。やらせではないにしろちょっとショックです。っていうか、あれは勝利の旗ではなく、単に占拠した山頂に掲げた旗なのですね。その後35日間も戦闘が続いたって劇中で言ってました。

後もう一つ初めて知ったのが、硫黄島の戦いの頃になるとアメリカも資金が底をついていて国債を発行しないと戦争が続けられないような状態にいた、というところです。毎週のように空母なんか造っていたからでしょ。まぁ、それで旗を掲げた彼らが利用されてしまうわけですが、、、

とにかく映画全体が重いです。戦闘シーンなんかは特に。猛烈に無慈悲。カッコいい戦闘シーンなんてまるで皆無。現実の戦場は地獄以外の何物でもないということか。

私は過去に戦争従軍者や経験者に戦時中の話を聞き回っていたことがありますが、前線にいた人ほど多くを語ってくれませんでした。でも、この映画を見て納得です。そんな簡単に話せる話じゃないんですね、体験した本人にとっては。

あと、この映画字幕が始まっても帰ってはいけません。ここからが本当の戦争記録なんですから。次回作の予告も最後にあるし。

それにしても12月9日公開の次回作、「硫黄島からの手紙」が楽しみです。アメリカ人が監督した日本側からみた硫黄島の戦い。この作品を見る限りかなり期待できそうです。

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2006年10月11日 (水)

ワールド・トレード・センター

World_trade_center 見に行って参りました「ワールド・トレード・センター」。幕張シネプレックス10番で鑑賞です。THX+DTSの音響は果たしてこの映画に活かされたのか?

ここ最近9・11テロ関連の映画が続きますね。題名を見ておわかりのようにこの映画は、当日飛行機に突っ込まれ倒壊したワールド・トレード・センタービルで奇跡的に生き残った人の実話を元に構成されている映画なのです。

主人公は2人の港湾警察官で彼らがテロ後にWTCに行くところから救助されるまでのお話しなのですが、監督オリバー・ストーンは結構生々しくドキュメンタリー的なタッチでそれらを描いています。

映画全体を終始包み込んでいる重苦しい雰囲気・・・・生き埋めになった2人の生きる希望を模索しつつもやるせない会話、その家族の苦悩など見ているこっちが押しつぶされそうになるくらいでした。

期待している人もいると思うので言っておきますが、はっきり言って映像的な見所は少ないです。あの惨状を写す場面は幾つかありますが、そこにそんなに長い時間をかけていません。特にWTCが倒壊する場面は皆さん良く憶えているでしょうが、この映画では重要なきっかけなのに出てきませんね。やっぱりこのあたりは今になっても多くの人が見る映画で使うのは難しいのでしょう。

映画の後半で救出されるシーンが救いですが、ちょっとこのあたりの演出というか人物関係がよく分からなくて混乱しました。あのゴツイ海兵隊員は一体何なのでしょうか?救助する側を描きたかったのでしょうが猛烈に中途半端で気になりました。

結論的には悪い映画ではなかったですがスゴく良い映画でもないです。っていうかそういう風に判断する映画じゃないですね、これは。9・11テロ事件をベースに家族愛とか救助隊の自己犠牲の精神に感銘する映画みたいです。

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2006年10月 8日 (日)

フラガールとリトル・ダンサー

Billy_elliot 現在公開中の「フラガール」を見てから、無性にもう一度見たくなった映画があったのです。それが「リトル・ダンサー」。早速、ツタヤで借りて鑑賞してみました。

知っている人は「なるほど」と思うだろうけど、知らない人のために言っておくと、この映画は5年くらい前に結構話題になった映画で、確かアカデミー賞監督賞にノミネートされた作品です。

以下、ネタバレしない程度のあらすじ
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炭坑ストが行われているイギリスの片田舎で暮らすビリー少年はひょんな事からバレエに興味を持ちレッスンを受けるようになる。しかし炭坑夫の父は男がするものではないと辞めさせようとするが、バレエ教師はその才能を見抜きバレエスクールのオーディションを受けさせようとする。

ビリー少年は頑固な父を説得できるのか?オーディションに合格できるのか?バレエに魅せられたビリー少年の等身大のエピソード。
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どうです、背景とか何となく似てますよね。フラガールと。

サッチャー改革の裏で起こった炭坑での悲哀を描いた映画といえばすでにイギリス映画として一つのジャンルと化したところがあるのかもしれないですけどね。「ブラス!」もそんな感じでした。

で、フラガールを見た後に再度この映画を見てみると「思ったほど似てなかったなぁ」という印象を持ちました。フラガールの方が日本人受けする浪花節的エッセンスが多く含まれていて、リトル・ダンサーの方が物凄くあっさりした映画に見えるんですよね。

個人的にはリトル・ダンサーは良い映画なんだけど話や演出がちょっと淡々としてるんですよね。薄味って言うか。とても手堅くまとまってるんだけど、やっぱブリティッシュ!(大味!)みたいな感じですか。洋画好きはこういうの好きそうですけどね。

某「フラガール」のレビューで「フラガールはリトル・ダンサーのパクリでしょ」というものがあったのですが、フラガールはリトル・ダンサーの只のパクリじゃなかったです。確かにシーケンスとしては似ているところがあるけどこれでパクリだって言ったら映画、果てはTVドラマも作れなくなっちゃいますよ。

例えばフラガールなら母、リトル・ダンサーなら父にダンサーになることを認めさせる場面がそれぞれ登場するのですが、意味合いがちょっと違う。フラガールの場合は決意やダンスにかける意気込みをフラダンスで母に伝えて理解を得ようとするのに対して、リトル・ダンサーの方は少年の表現することや踊ることへの喜びをダンスで父に伝えることで理解を得ようとするわけです。演出もかなり違うしね。

模倣を何処まで昇華できるのか、これも映画監督の腕の見せ所ですから。

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2006年10月 5日 (木)

10月に見たい映画

今月公開の注目している映画をピックアップします。今月は後半に結構良い映画が公開されるようですよ。

■父親たちの星条旗(10/28公開)

 今月の一番の注目株はこれでしょう。
 第二次世界大戦の硫黄島での戦闘を日米両国の立場から描いた米国版がこれになるわけですが、予告編を見るに戦争の勝った負けたではなく、その裏に潜む悲劇などを辿ることで戦争の愚かさを説く映画のようですね。

 「ミリオンダラー・ベイビー」などで監督手腕を発揮したクリント・イーストウッドが何処まで核心に迫れるのか注目しています。

 当然、本命は来春公開の日本版になる「硫黄島からの手紙」ですが。

■ワールド・トレード・センター(10/7公開)

 9・11テロ関連では先に「ユナイテッド93」が公開されていますが、こちらはあの倒壊したWTCビルでのお話しです。

 生憎ユナイテッド93が見れなかったのでこっちに期待しているのですが、なんだか前評判良くないですね。うーん、迷うなぁ。

■虹の女神 Rainbow Song (10/28公開)

 評判がよいらしいですよ、この映画。監督があの「ニライカナイからの手紙」の熊沢監督ですし、プロデューサーに岩井俊二ですか。期待して良さそうです。

 それにしても上野樹里&蒼井優のコンビ。あぁ、あの亀の映画を思い出してしまうぅぅぅ。

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2006年10月 4日 (水)

夜のピクニック

Yorupic 恩田陸原作の「夜のピクニック」見て参りました。先月の見たい映画に挙げていた中では「フラガール」に続く二本目になります。

原作はある程度目を通していたのですが、この映画においても青春時代を描く独特のあの何とも言えない雰囲気はそれなりに再現されていると感じました。言葉で言うのはスゴく難しいのですが、高校時代にやらかしがちなバカとか妄想とか恋愛に対する考え方などなどなど、「あぁ、俺も(私も)こんな時代があったなぁ」と懐古できるような場面が随所に見られます。

『高校生の貴子(多部未華子)は同級生の西脇融(石田卓也)にはある事情から今までずっと話すことが出来なかった、しかし高校生活最後の歩行祭中に自分から融に話しかけられるか賭をする、その結果は、、、』

大雑把にはこんなストーリーなのですが、私にとってこの根幹となるストーリーはさほど共感できなかったんですよね。むしろ、歩行祭の中での貴子を取り巻く連中や後ろで何かやってるエキストラの皆さんが面白いのでそっちばかり気にして見ていたわけで。映画としてはそんなことじゃいけないんだろうけど。

というわけでこの映画、特に泣ける話でもなく、話にスゴいどんでん返しがあるわけでもなく、はたまたすごい見せ場があるわけでもない至って平凡な青春映画でした。

まぁ、高校時代の有り余った無駄なエネルギーを恋愛やバカに費やしていた皆様ならその時を思い出しつつ鑑賞するといいかもしれません。

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2006年10月 1日 (日)

かもめ食堂

Kamome かもめ食堂がレンタル開始ということで早速近所のツタヤで借りて鑑賞してみました。映画館で見たかったんですけど見逃してしまったんですよね。

そもそも、この映画って小林聡美ともたいまさこがキャスティングされている時点で私はすっかり「やっぱり猫が好き」のようなドタバタコメディを想像してしまっていたのですが、意外にも(?!)小林聡美が押さえた演技をしているので全体的に力の抜けたしっとりとした、ふわふわっとした感じの映画になってますね。

フィンランドで開業した日本料理の店が舞台の映画ですが、そのお店ってきっと日本人からしたら日本で開業したフィンランド料理店みたいなモノなんでしょうね。行ってみたい気もするけど何が出てくるのか想像付かない、みたいな。

そんな比較的狭い中での人間模様を描いているので、ドラマとしても取り立てて大きな展開があるわけでもないのに見ていて飽きないんですよね。

きっと雰囲気を楽しむ映画だからなのでしょう。出てくる料理やヘルシンキの景色や人、かもめ食堂の気の利いた内装などスゴいものは何一つ出てこないのに、見ているこっちは非常に心地がよいのですよ。ある種の癒しすら感じます。

昼下がりにおいしいコーヒーでも飲みながら鑑賞したい。そんな映画です。

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2006年9月26日 (火)

フラガール

本日はかなり久々の映画館での映画鑑賞でした。それもそのはず、ここ最近は日本●没とか●ド戦記とかとんでもB級映画をこれでもかと見せられていたためここしばらく映画が嫌いになってました。

「あぁ、邦画もこれでおしまいか」とすら思ってましたしね。

で、今日はそのリハビリをかねて「フラガール」の鑑賞でした。おかげさまで今ではすっかり映画嫌いも完治し、次の映画を見る元気が再び沸いてきているところです。

この映画の詳細はこちらを参照して頂くとして、各方面絶賛のこの映画ですが、なるほどかなり良質なドラマになってます。言うならば重厚な「スウィングガールズ」、もしくは妙にハワイアンな「ブラス!」という感じでしょうか。

泣かせどころも多々あるのですが、その辺あまり押しつけがましさがないのもポイント高いですね。ほろりと来る感じです。

私はこの映画を「松雪泰子が扮する平山まどか先生の成長物語」として見ていました。蒼井優をメインに見る見方をする人が大半だと思いますが、むしろ彼女らフラガール周辺のエピソードがあるからこそ、まどか先生の成長が説明できるのだと思うのです。

結局、人を変えることが出来るのは人の意志とか優しさなんだってことかと。ありがちなテーマですが、ここまで完成度の高いドラマとして昇華させるのは並大抵なことではないですよ。

それにしても最後の蒼井優のダンスはスゴいですね。常磐ハワイアンセンター、今のスパ・リゾートハワイアンには未だに行ったこと無いですが、これだけのダンスが見れるのなら行ってみたくなりました。

とにもかくにも超お勧めな映画です。こういう映画こそヒットすべき。

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2006年9月10日 (日)

これからみたい映画 9月版

先月、これからみたい映画の候補を幾つか挙げてたんですが、結局映画館に行けずじまいで今日を迎えています。仕事忙しすぎ。

で、心機一転9月に見たい映画をピックアップしました。1本で良いから見に行けますように。

■夜のピクニック

 小説読んだのですがいいですね。なんか高校生の時の淡い思い出が蘇ってきそうで。最近すっかり若さ減退中の私には必要な映画かもしれない。過去に見た映画に出演していた若手の俳優が結構出てるので楽しみです。

■フラガール

 今年最高の邦画の呼び声も高いこの映画、とても期待してます。私にとっては「常磐ハワイアンセンター」というキーワードだけで興味津々ですもの。小学生の時に新聞を開くと必ず載っていた常磐ハワイアンセンターの広告はまさに得体の知れない未知の世界に感じたものです。

 スパ・リゾート・ハワイアンなんて改称してしまいましたが、いまだに行ったこと無いんで行ってみたいな。

■イルマーレ

 洋画じゃこれくらいかなぁ、今月行きたいのって。
 出演者はキアヌとサンドラ・ブロックという感じで豪華ですが、正直内容はどうなんだろう?韓国映画のハリウッドリメイクらしいですが、ハリウッドもこんなのばっかりでしょうがないなぁ。

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2006年8月22日 (火)

これからみたい映画

最近すっかり映画感想がなりを潜めてしまっています。忙しくって見に行けないんです。。。トホホ

でも、これから時間が出来そうなんで8月9月公開で見に行きたい面白そうな映画をピックアップしました。

■ユナイテッド93

これ公開中ですが史実に基づいた話で興味が持てます。
自分がリアルタイムで傍観していた事件だけど実際にハイジャックにあった機内の様子なんて知ってる人は存在していないのだから、きっとシナリオはほとんど創作のはず。だからアメリカ人があれからあの事件をどのように消化したのかこの映画で少しは分かるかもしれないと期待してるんです。

■スーパーマン リターンズ

うーん、スーパーマン定番ですがよさげですね。
スパイダーマン的なノリで見れると良いな。

■出口のない海

私の最近ハマっている第二次大戦モノですね。特攻兵器「回天」搭乗員のお話です。原作もサラサラっと立ち読みしてみたのですがなかなか面白そう。

ただ、最大の懸念点が『あの』佐々部清が監督だと言うこと。この監督の作品を私は今まで面白いと思ったことなどないのですよ。せっかく山田洋次が脚本やってるって言うのに、、、なんで監督もやらないんだよぉぉ。

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2006年8月 5日 (土)

加藤隼戦闘隊と雷撃隊出動

K_hayabusa また見てしまいました東宝の第二次大戦戦記物映画。タイトルの映画は戦時中に国威高揚映画として公開されたもので、加藤隼戦闘隊は陸軍省から、雷撃隊出動は海軍省から後援を受けて制作された映画です。

同じ昭和19年に公開された映画なのに、内容は全く正反対の2本。

加藤隼戦闘隊は戦争初期に東南アジア戦線で活躍した加藤中佐率いる「隼」戦闘機で編成された戦闘機部隊のお話し。この映画の凄いところはなんと言ってもドッグファイトシーン。

なんと隼や敵戦闘機など本物が本当に格闘戦さながらの飛行をしているのでスゴい迫力です。特撮もあるのですが戦闘シーンのほとんどが実写のためマニア垂涎の映画となっております(実際それで有名なんですが)。

内容もイケイケの戦闘シーン満載だし、ドラマとしては薄いもののツボはきちんと押さえているので戦記物の名作と呼ばれるのも納得の出来。男の子なら見ていて飽きない映画でしょう。

さて、その対極にあるのが雷撃隊出動。

オープニングこそ本物の帝国海軍空母から雷撃機(天山?)の発艦シーンがあるなど「おぉー」というシーンはあるのですが、なにせ展開する話が戦意高揚目的の映画の割には妙に刹那的で悲壮感すら漂ってくるドラマになっているのにはビックリ。

戦場場面に緊張感がなく野球とかトランプとかやってるし、最後の戦闘シーンも明らかに特撮なので加藤隼戦闘隊見てからだと正直萎えます。

最近になって東宝がこの手の戦記物映画のDVD化に力を入れてきています。戦争云々で見るのではなく、当時の貴重な映像記録として見てみると面白いと思います。

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2006年7月29日 (土)

シムソンズ on DVD

Simsons_1

amazonで予約していた「シムソンズ」のDVDが来たので早速鑑賞。

青春スポ根モノ映画の本作ですが、以下印象的なセリフなど。

「なんかこう、キラキラっとしたことないかなぁ」

あー、ない。自分もない orz

「十年後の私を想像してみたの、、、」

いやー、30過ぎてもこの世知辛い世の中、自分の十年後を想像することは難しいですな。いわんや高校生おや。

以上。

いいですねー、自分の高校時代を思い出します。

大人になるとこういう一生懸命がむしゃらに何かチャレンジしていく姿勢とかって、なかなか恥ずかしくなったりして無くなってしまうものですが、ちょっとだけこの映画を見て思い出せたような気がします。

やっぱりイイ映画です。見てね。

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2006年7月19日 (水)

日本沈没('06)

というわけで、1973年公開の森谷版「日本沈没」を見てしっかり予習したあとに行って参りました2006年公開の樋口版「日本沈没」。

まず初めに言ってしまいましょう。

久々に映画を見て金返せと思った

これは本当にヤバいと思う。冗談抜きで。

オリジナルとリメイクを比較して論じようとした意図もむなしく、そんなことはどうでも良くなった。というか、これは全く似て非なる物なので比較してはいけないのだ。

ローレライから少しでもこの樋口真嗣という監督に期待したのがバカだったのかも。この人は特技監督としてなら優秀なんだろうけど、監督として重要なドラマを撮るのが壊滅的に下手クソ。

ということで今回はこれでおしまい。
お口直しにまた違うの見てきますわ。

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2006年7月17日 (月)

日本沈没('73)

N_chinnbotsu スカパー!の日本映画専門チャンネルで1973年公開の森谷版「日本沈没」をやっていたので見てみました。

樋口版「日本沈没」公開を記念して昨日の晩から東宝のパニック映画特集やっていて、今日は「世界大戦争」と「東京湾炎上」、「日本沈没」の3本を見てしまいました。いやはや、どれも名作ですねー。

そうそう、東京湾炎上と日本沈没ともに藤岡弘、と丹波哲郎が主役級で出ていたのですが、さすがにこの2人を連チャンで見ると流石にクドイかも。。。

この映画ですが33年も前の映画だけあってCGとか一切無く、いわゆる特撮で沈没していく日本の様を描いているので最近のパニック映画を見慣れているとちょっとチャチな印象を受けるかもしれません。

でも、ドラマ部分がいいです。特に丹波哲郎の山本総理がいい。

日本沈没が現実となっていく中、日本国民の対処に関してどうすればいいかを老人から聞くところで「このまま何もしない方が良い(海外に移住させずこのまま見殺しにする)」と聞かされる時の演技は素晴らしかった。二百三高地の時も書きましたが、この丹波哲郎という役者は只者ではないですな。

あと田所教授(小林桂樹)が最後に山本総理に言うセリフで、あの狂気にも似た教授の行動の真意が分かるわけですが、これがまた泣かせてくれるわけです。

さて、近いうちにリメイクされた樋口版日本沈没を見に行く予定です。前評判はどうもイマイチのようですが、見比べてみたいと思います。その感想はまた後日。

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2006年7月15日 (土)

映画「最終兵器彼女」に見る東映映画の問題点

いや、別にこれから論文を書こうってわけじゃないんですけどレンタルしてきたDVD「最終兵器彼女」を見て何となく感じた点を書いてみます。そうそう、最初に言っておきますが私この映画の原作知りません。ネットで調べてみたらその筋では結構有名な漫画らしいですが。説明めんどいんでwiki見てください(笑。

どんなストーリーの映画なのかも上のwikiのリンク先を見て頂きたいのですが(おいおい)、ストーリーとしてはかなり奇想天外で何も知らないで見ているときっと面食らって何がなんだか分からなくなるでしょう。

でも、ここで言いたいのは映画のストーリーのことではないです。なんでこんなダメ映画がまた作られてしまったのか、ということです。以下この映画の問題点を挙げます。

・助演の男優(窪塚の弟)の演技が壊滅的
・脚本が悪い。ただでもワケ分からん設定なのに話がぶつ切りで何を言いたいのかさっぱり伝わらない、奥深さの微塵もなく話が唐突。アケミとアツシの死の意味は?
・演出が稚拙。最後は泣かせどころなんだろうけど、それまでの恋愛の描き方が薄くて感情移入できない
・予算的に仕方ないとは思うが、画作りがチープ。特に実写とCGが重なるとこ。

正直、この映画それなりに人気を博した原作だけあってもう少しうまく作ればB級SFラブストーリーとして良いところいったとおもいます。CGは結構良かったし、主演の前田亜季ちゃんも頑張ってましたしね。

で、その問題点なのですが史上最悪の映画として名高いあの「デビルマン」にも全く同じことが言えます。同じ東映制作の映画なのですが、この会社は同じことを繰り返しやってのけてます。こいつらに学習能力はないのでしょうか?

最近こそ怪しくなってきましたが邦画の東宝一人勝ちは、実はそうではなくて東映・松竹の華々しい自爆の結果そうなってると見ています。つまり良くも悪くも邦画できちんとした鑑賞に堪える映画制作させる(できる)力があるのは大手では東宝だけのようですね。悲しいことに。

#タイトル間違ってたので訂正。「東宝」→「東映」です。失礼しましたm(_ _)m

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2006年6月10日 (土)

ALWAYS 三丁目の夕日 on DVD

アマゾンで予約していた「ALWAYS 三丁目の夕日」DVDが今日来ました。噂と違って発売日にちゃんと来るんですね。このDVDは通常版と豪華版があるのですが、今回は奮発して豪華版を注文しました。

その大きな理由はメイキングが見たかったからです。VFXを駆使した映画だからということもありますが、あの昭和30年代の町並みを再現するのに相当苦労したんだろうなぁ、と映画を見たときから思っていてその舞台裏を是非見てみたいという好奇心が大きく働きました。手品の種明かしみたいですが、その「Before After」を見たかったのです。

特典DVDは期待通りのメイキングが何本かありますが、その中でビックリしたのが私のお気に入りのシーンである一平君がライトプレーンを飛ばすオープニングにまつわる裏話。あれ、監督がプロデューサーに言われて不本意ながら作ったカットだったとか。まじっすか!

あと、メイキングを見ていて思ったのは日本のVFXはまだまだなんだなと言うこと。自然な風景や景観のVFXって技術的に難しいから今まであまりやらなかったのかと思っていたら、それだけでなく単調なので仕事としてつまらないからとかレンダリングに時間がかかるからとか理由を言っているのに泣けてきました。もちろん予算や時間の問題もあるのでしょうが、現場の人間がロボットや宇宙船作って満足しているような人たちばかりって悲しすぎます。だからこの分野ハリウッドに大きく水開けられてるのかと思わずにいられませんでした。

まぁ、なんだかんだ言ってしまいましたが良い映画ですよ。改めて見ても泣き笑いできます。でもちょっと本編ピンぼけ気味&暗めな気がするのは気のせい?!

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2006年5月29日 (月)

嫌われ松子の一生

Matsuko 待ってました!!中島監督の最新作「嫌われ松子の一生」早速見てきました。いつもの幕張シネプレックス7番劇場です。いつもは平日の会社帰りに映画を見ていますがずっと前から見たかった映画なので封切り直後の休日鑑賞はかなりの私的特別待遇です。まぁ、それほど期待していたってことなんですが、果たしてどうだったんでしょうか?

正直、私には期待通りの出来でした。いや、それ以上かもしれない。この監督の前作「下妻物語」を一度見たことがあってどんなことをやらかしてくれる監督なのかを知っていれば、ミュージカル仕立てになっているこの映画はそんなに驚くような演出じゃないですね。むしろ前作よりお金がかかっていて豪華になってますし、全編を取り巻くPOPな映像美もさらに磨きがかかっている感じです。

まぁ、問題なのはこのどうしようもなく救いようのない松子の人生譚をどう描いたかでしょうけど、私的にはあれで問題なしだと思います。映画公開前に原作をちょっと読んだのですが、この原作をそのまま映画化したらそれこそ「ダンサーインザダーク」とか「リリィ・シュシュのすべて」みたいに物凄い後味の悪い『痛い映画』になっていたでしょうね。それをミュージカル的演出や笑いなどを取り入れて感情の高低差をあえて付けることで、どうにか観客が2時間以上鑑賞に堪えるレベルにまで持っていっているのでしょう。これはアイデアですね。

それにしても松子の人生に、共感はしなくても考えさせられました。この物語は松子の転落人生に違いないのですが、それと同時にすれ違いの人生でもあります。松子は最後に一人寂しく逝ってしまいますが、本当はそうじゃないんですよね。一見惨めなんだけど、実は本人の生き方が愚直すぎた裏返しの姿なんですよね。

人間一度はどこかの歯車が狂って自分の人生を呪ったり投げだそうとしたりする物ですが、それを乗り越えたりすると意外にうまくいってしまったりする物だし、自分を必要としている人は結構身近にいたりするもんです。だって、松子が嫌われていたのはあのボロアパートの住人と弟にだけだったじゃないですか。ねっ。

個人的にはかなりのお勧めですので、是非劇場でご覧くださいませ。あの独特の映像美とミュージカルの音楽は映画館で楽しむべきです!

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2006年5月25日 (木)

ダ・ヴィンチ・コード

Da_vinci_code 話題作ということで見てきました。いろんなところでいろんなことを言われてる映画だし、個人的に好きなダークなヨーロッパ中世キリスト教文化が話の根幹だってことで見ずにはいられない映画なのでした。あ、ちなみに私は原作未読です。あと、クリスチャンでもないのであしからず。

まぁ、映画そのものは前に何故か新庄が宣伝してた「ナショナル・トレジャー」のヨーロッパ版みたいなものですね。いくつもの謎を解き明かしていき最後にデカいお宝を探し当てるみたいな感じですか。でも、この映画ではその謎解きがあまりにも苦労して解いてないもんだから2時間半の中であの分量の小説の話を詰め込めたわけでしょうが、謎が謎になってないような気がしました。これはちょっと致命的かもしれない。

それはともかく最初の事件の舞台となるルーブル美術館いいですよね。私1回行ったことありますが、世界史好きだったら死ぬまでには絶対行っておかねばならない場所の1つです。映画見ていて気が付いた方もいるかもしれませんが、歴史や美術の教科書に写真で載ってる現物が腐るほど置いてあります。私は目には目を歯には歯をで有名な『憧れの』ハムラビ法典の石碑を撫で撫でしてきたのですが、その日の晩は知的興奮で眠れなかったことを思い出します。

そうそう映画ですが(笑、1度見て分からなかったキリスト教のディテール部分をネットかなんかで検索して勉強してみると、きっとその奥深さに気が付くのでしょうがせいぜいミッション系大学で必ずある神学の講義と世界史くらいのキリスト教知識しかない私では???というところも多々あったのは確かです。でも逆にそういう変な先入観とか宗教観が無い分、話を最後まで見れたと言うことも出来るのかもしれません。

ま、連れて行った彼女(彼)が少しは知性のある人だったら海猿よりこっちがいいでしょう。一応映画的エンタメな演出も幾つかありますのでそれなりに楽しむことが出来るかも。

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2006年5月15日 (月)

さよなら さよならハリウッド

Hollywoodending_us ついに北斗の拳アニメDVDをコンプリートしました。といっても、レンタルで全26巻制覇ですが。私はアニメをリアルタイムで見ていた世代ですが、関東地方では22年前の放映以来再放送すらされていないということもありむしろ新鮮でしたね。間違いなく傑作アニメなので皆さんも見てください。

さて、本題ですw。その北斗の拳と同時にウッディ・アレンの「さよならさよならハリウッド」も借りてきたので見た感想を書きます。あ、この2作品に全く関連性はないのであしからず。

なんていうかウッディ・アレンって見ていると腹立ちませんか?要はあの芸風なんですけど見れば見るほど見ているこっちがイラっとくるというか、神経質になってくるというかw。気が弱そうで、独り言のような台詞を話し、それで動きがサンダーバードの人形劇みたいなので見ている側の嗜虐心をくすぐるんですよね。ここまで来ると名人芸の域ですが。

なので、この映画が今のハリウッド映画への痛烈な皮肉(原題が"Hollywood Ending"だし)だと気が付くまでウッディの監督役にイライラしっぱなしでしたw。要はウッディ・アレンの変態ぶりに周りが振り回されるドタバタコメディーなんですけど、この物語では一本の大作映画がコマーシャリズムやマーケティングなどによっていいように改変されていく様が描かれているのです。それが今のハリウッド映画の現状をきっと投影しているのだと思えてなりません。自分が監督した映画の試写を見て皮肉たっぷりに「これ撮った監督は目が見えないんじゃないか?」なんて言う台詞がありますが、撮影中目が見えなくなった自分へだけの台詞でなく、きっとこの台詞もハリウッドへのアイロニーなんでしょう。

私はやっぱりアメリカンジョークは理解できない人間なので作品中の笑いはさほど伝わってきませんでしたが、脚本の裏側に見え隠れする意図を汲みながら見ていると結構楽しめました。

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2006年4月27日 (木)

V フォー・ヴェンデッタ

Vfvendetta ウォシャウスキー兄弟といえばマトリックス3部作ですが、そのDVDは一応全部持ってたりします。凄い好き、という映画でもないのですが何となく作品の雰囲気というか世界観が好きだったりします。というわけで、そのウォシャウスキー兄弟が制作に関わった映画と聞いて早速見に行ったわけです。ある種期待通りだったので、久々に洋画で満足できましたね。

ネットでの評価が凄く分かれている作品なのですが、見終わってから考えてみると確かに万人受けする決して分かり易い映画ではないというのは理解できます。それにマトリックスの映像とアクションを期待していって期待はずれ、という人も多いでしょう。要はこの観念的な世界観(マトリックスにもあったような)に入っていけるかが肝なんだと思います。

あまり書くとネタバレするので控えますが、ウォシャウスキー兄弟はとにかく今の社会に渦巻く不条理や差別、テロリズム、政治への強い不満など思いっきりこの作品に詰め込んでます。しかも物凄く観念的に。だから生半可な気持ちでこの映画を見に行くと映画が持つ毒に負けてしまうでしょう。

それにしてもナタリー・ポートマンの演技も良かったですが、Vを演じたヒューゴー・ウィービングの佇まいが良かったです。仮面に隠れて顔は一切でないのに英国紳士というか、高貴で孤独な革命家といった感じがその佇まいだけで醸し出せるのは凄い。

映画のラストである有名な建築物が大爆発しますが、むしろ米国の方の象徴を同じようにした方がよりVendetta(血讐)な気がしますが、、、映画上では米国はすでに「亡きもの」になっていたので仕方ないのか(笑

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2006年4月20日 (木)

プロデューサーズ

Producers やっと仕事も一段落して映画を見ることができるような時間に解放されるようになりまして、早速いつもの映画鑑賞です。今回は迷ったのですが、話題のミュージカル映画「プロデューサーズ」にしました。あのユマ・サーマンがミュージカルなんてちょっと興味津々だったってのもあります。

で、初めに言ってしまいますが違う映画にしておけばよかった。自分もあまり調べずに見に行ってしまったのが運の尽きだったのですが、ここまでコメディーしてる映画だなんて知っていれば見に行くことはなかったでしょう。とにかくミュージカルとアメリカンコメディーがダメな人は見てはいけない映画です。そう、私アメリカンコメディーが全くダメな人でこの辺の日米文化の違いをイヤと言うほど感じてきてしまいました。後ろのお兄さんはゲラゲラ笑いながら見ていたのですが、米国的笑いを理解できる日本人としてある意味羨ましかったですね。

劇中で下ネタがかなり炸裂してましたがそれがイヤとかじゃなくて、とにかくツボにはまらないんですよね。ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックのテンション高い演技が芸歴はあるけど笑えない関西芸人みたいで前半から引いてました。

劇中に失敗作にするはずだったミュージカルが演じられますが、あえて言うならあれが一番面白かったです。「いみねー+くだらねー」なミュージカルですが、戦車のハリボテときらびやかなミュージカルダンサーとのコントラストがある種絶妙でしたよ(笑。むしろこっちの方をもっと見てみたかったなぁ。

それに、この”失敗作”ミュージカルの後日談をだらだらと見せられたのはちょっと苦痛でした。そこまでしてあんなハッピーエンドを観客に見せつける必要があったのか疑問なんですけどね。

はぁ。「シカゴ」でミュージカルもいいなと思って期待して見ていたのですが、今回は失敗に終わりました。今週末は面白そうな映画が何本かあるのでそっちに期待したいと思います。

ではでは

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2006年4月14日 (金)

タイタニック2 今夏公開か?

Titanic 今日、4月14日は1912年大西洋上でタイタニックが沈んだ日だそうです。
というわけで、今夏公開(?!)のタイタニック2の予告編を見つけましたのでご紹介しましょう。

まぁ良くできた予告編ですが、こんなのホントに公開したらハリウッド映画に見切りをつけるときでしょうなー(笑。でも最近だとやりかねないだけに怖いんですけど。

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2006年4月 5日 (水)

太平洋の嵐と連合艦隊

Taihei_1Rengou ある日、何かレンタルしようとTSUTAYAで普段見ることはない任侠物の棚をボーッと眺めていると片隅にこのタイトル2本のDVDを発 見。戦記物は先の「男達の大和」を見てからいつか見ようと思っていたところ。丁度いい機会なので借りて見ることにした。

東宝が1960年(太平洋の嵐)と1981年(連合艦隊)に制作した第二次大戦物だが、まぁ見てびっくり。この2本で特撮部分が使い回されているではないの!!20年前の映画の特撮をそのままパクるなんて今では考えられないけど、さすがは円谷クオリティー。真珠湾攻撃の零戦の編隊飛行とか急降下爆撃シーンとかはミニチュア特撮の技巧が凝らされていて中々のモノ。さすがに今見るとチャチな感じなんだけど、味というか独特の雰囲気があってこれはこれでいい感じ。

太平洋の嵐は真珠湾からミッドウェイ作戦まで、連合艦隊は開戦から大和の最後までの話だが同じ監督(松林宗恵)の作品だけあって根底に流れる思想は同じ。独特の無常観というか、人の生死のあっけなさが両作品とも感じられる。決してイケイケの戦争映画ではない。

個人的には連合艦隊の方が好み。男達の大和もなかなか豪華な役者陣だったが、連合艦隊はさらに豪華。鶴田浩二の伊藤整一(男達の大和では渡哲也が演じた)と丹波哲郎の小沢治三郎が特に素晴らしい。二百三高地の児玉源太郎役の時もそうだけど丹波哲郎は剛胆な将官役をやらせると当代随一なのに、なんで大霊界なんて、、、

とにかく、この2本の映画を見たらなんであの戦争で日本が敗北したのか分かる。日本人が根底に持つ「愚かな」部分があの戦争をどうしようもない物にしてしまったのだ。さらに、果たして戦死していった人たちの犠牲は何のためで、それが我々に何をもたらしているのか?それを考えずにいられない作品だった。

ハリウッド映画もいいけどたまにはこういう邦画も良いものです。

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2006年3月21日 (火)

ナルニア国物語

Narnia 英国のお子様達はこのファンタジーを読んで大きくなる、と聞きましたが最近では日本の学校図書館に行くとあるらしいですね。私、小学生の時(20年以上前)は結構文学少年だったと思いますが、この「ナルニア国物語」なんて最近までタイトルすら聞いたことありませんでした。江戸川乱歩の少年探偵団シリーズとかまんが100の秘密シリーズとかばっかり読んでいたのがいけなかったのでしょうか?

さて、丸美屋もといナルニア国物語ですが幕張シネプレ10番スクリーンで鑑賞して参りました。THX劇場でDTSなんてマニアにはたまりませんね。

いつものように内容には触れませんので、あらすじ等は公式サイトをご覧いただくとして、鑑賞中ずっとあの出てくる動物たちをどうやって演技させてるのか気になって仕方ありませんでした。ライオン演技指導するわけにいかないしなぁ、猛獣使いの出番かぁ?なんてバカなことを考えているうちにCGだという結論に達したのですが間違ってないですよね?!

映画としてのツボはそれなりに押さえられていて視覚的には良いのですが、ストーリーがちょっと強引というか都合良すぎなところが鼻についてしまいました。元がお子様向けの話なので仕方ないのでしょうが、その前に脚本としてどうなの?って感じです。

それにしても観賞後の何か腑に落ちないこの感じ。やっぱりね、ロードオブザリング(LOTR)後のファンタジー物ってそれこそ死ぬ気で作らないとヤバいと思う。LOTRのせいで猛烈にハードル上げられちゃったからそれを越えること、それでなくともLOTR並にするのは生半可なことじゃない。この映画も頑張ってはいるけど、どうにもLOTRと比較すると全体的な箱庭感というかスケールダウン感は否めないのですよ。「あれー、前に似たようなの見たことあるけど、なんか役者も地味だしショボくない?」みたいな。

久々に洋画の大作物見ちゃいましたが、この薬にも毒にもならない感はデートムービー向けですね。やっぱ最近は邦画の方が面白いや。

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2006年3月 6日 (月)

県庁の星

Kenchou 話題の「県庁の星」見に行って参りました。おなじみ、幕張シネプレックス10番スクリーンです。やっぱ、THX館はいい音しますね。

県庁の職員って皆さんどんなイメージがあります?私にはピンとくるモノがないんだけどなぁ。私の知り合いには一応、県庁職員とか国家公務員とかいますが、私の知っている彼らの生態(!)からしてこの織田裕二の演じた役ってにわかに自分の公務員のイメージと乖離しているんですがどうでしょう?私の公務員の友人があんなエリート気取ってたら失笑以外の何者でもありませんが。

まぁ、それはともかくこの映画はエリート県庁職員(初めて聞くけど)の挫折と再起の物語ですが、どうしても織田裕二の「踊る大捜査線」が頭にちらついて離れない映画でした。公務員と民間の意識の違いとか、それに立ち向かっていく織田裕二とか構図がそっくり。わざと狙ってるのかもしれませんが。

でも、この映画それなりにツボは押さえているし、観賞後は不思議な爽快感があるのでバカに出来ません。ちょっと考えさせられる社会派な面もあるしなかなか良くできた映画です。

でも、ちょっと弱いかなぁ。演じてる織田裕二がクールすぎて見ているこっちもクールになりそうだし、この映画そのものにあんまり感情の起伏がないんですよね。柴咲コウも淡々としてるし。恋愛の要素も中途半端なんでラストもあれでいいのか?って感じです。

でもまぁ、出演者的にデートムービーには最適でしょうからこちらでのご利用をオススメします。なかなかわかりづらい奥貫薫と山口紗弥加を探すのも一興でしょう。

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2006年3月 1日 (水)

シムソンズ

Simsons_s今日は会社を休んで病院なんぞに行ってきてしまいました。朝からジクジク胃が痛くて「もしかしてガン?!」などと大げさな考えでいたところ、生まれて初めてバリウム(イチゴ味)を飲まされレントゲンを撮って診察したらなんてこと無い胃炎でした。そういや、最近コーヒーばっか飲んで胃が荒れていたのかもしれません。

胃の病気なんて俺も年取ったなー、と思いつつ空いた夕方の時間は久々に映画館で映画を見ることにしました。っても1ヶ月くらいのブランクですけど。「県庁の星」も考えましたが、若さ補充のため話題の「シムソンズ」に決定。でもこのシムソンズ、千葉県内では妙典のワーナーマイカル1カ所しかやっていないのです。ちょうど映画の日だし、高速代も浮くだろってことで妙典まで車で遠征しました。

いやぁ、また1本イイ映画を見てしまったです。素晴らしい。
先日DVDで「リンダリンダリンダ」を見ましたが、あっちが文化系女子の青春物なら、この「シムソンズ」は体育会系女子青春物ですね。トリノオリンピックで話題になったカーリングですが、まぁどこまでがノンフィクションかわかりませんが、彼女たちに裏でこんなドラマがあったなんて想像するとますます好感度UPではないですか。

内容はソルトレークシティオリンピック女子日本代表カーリングチームこと「シムソンズ」をベースにしたホントにど真ん中のベタベタスポ根青春モノですが、そのど真ん中具合が大変心地よいのです。特にシムソンズがピンチの時、菜摘(高橋真唯)が史江(星井七瀬)に自分をシムソンズに誘ってくれたことへ感謝するくだりは涙無くして見れません。ってか泣いたっす、自分。

あと、コーチ役の大泉洋がいいです。コミカルなんだけどちょっと不幸な役って彼のハマリ役ですね。そうそう、もとより彼は役者だしね。

「スウィングガールズ」と話の展開や雰囲気がなんとなく似ているなぁ、と思いながら見ていましたが、途中からそんなことはどうでも良くなりました。素直な心で見て楽しんでこそのスポ根モノなのです。ただ、もうちょっとエンディングの編集に工夫が欲しかったなぁ。「あの」写真はあそこではなく最後の最後、エンディングの曲の後とかに出してくれてれば、「あぁ、ここに繋がっていったのか」と感慨も高まったのではないかな、と思いましたね。

ともあれ、超オススメの映画です。近所でやってるので あれば是非見に行って頂きたい。この映画をやらない千葉市内映画館の審美眼の無さに正直ガッカリです。

雨が土砂降りの帰りの車の中でJAMのBLUE TEARSを大音量で聞きながら余韻に浸っていました。胃が痛かったのなんてすっかり忘れて、、、この映画は薬よりも胃炎に効くみたいです。

#ちなみにこのブログのタイトル「DAYDREAM」もJAMの曲からです

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2006年2月26日 (日)

リンダリンダリンダ

Linda今日は雨だったので外出を控えて先日「NANA」と一緒にツタヤ借りてきた、リンダリンダリンダをDVDで鑑賞しました。実はもう一本「SHINOBI」も借りてみたのですが、感想を書く気にもならない出来だったので割愛させて頂きますw

学園祭でバンドやって一躍ヒーローなんて、男なら(女でも?)誰でも一度は夢見る光景ですが、それを淡々としかも丁寧に構成していったのがこの映画ではないでしょうか?話の内容も今時の高校生の話って言うわけでもなく、どちらかというとちょっとノスタルジーを感じさせるような雰囲気で話が進むので、30代40代あたりが見ても学園祭に向かう高揚感みたいなのはきっと共感できるはずです。

ところで、話中に段ボール箱から昔のカセットを取り出して選曲する場面があるのですが、あそこで出てくるバンドは自分にとって結構ツボですね。ブルーハーツもそうですがボウイとかTHE BOOMとかジッタリンジンとか懐かしすぎます。今時の高校生は知ってるのでしょうか?

高校生の頃の何となくけだるい感じとか、恋とか、何かに向かって突き進んでいく姿とかこの映画はそういうところの味が程よく良く出ていて好感が持てます。あぁ、なんか大人になった今の自分にはもうないなぁ、っていうあの感じ。

あと、エンドロールで気が付いたのですがこの映画の舞台って群馬県なんですね。高崎市は私の田舎ですよ。実は話の途中にある恵役の香椎由宇が誕生日プレゼント代わりに連れてこられる大きなホールを見たとき、凄いデジャブというか既視感にとらわれたのですが、デジャブでも何でもなくあれ音楽センターだったワケですね。高校時代に吹奏楽をやっていたのであの舞台で何度も演奏経験があったりなんかします。

良くこの映画は「スウィングガールズ」(SG)なんかと比較されてますが、私は両方好きです。甲乙付けがたい。ただ、SGのほうは矢口監督の個性が強烈なので、むしろ淡々としたリンダ〜のほうが好きという人もいるでしょう。これは個人の好みの問題かと。

良い映画でした、オススメです。

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2006年2月25日 (土)

NANA

Nana男が見ちゃいけない映画なんじゃないかと思って公開中は見るのをあえて避けていた映画なんですが、レンタル開始されたってことで見てみました。

あぁ、女の友情か。この感覚は男の俺にはわかんねーよ。と、初めのうちは思っていたのですが、逆に男目線で見れるのはナナご両人の彼氏が出てきたときですかね。宮崎あおいの奈々の彼氏役の平岡くんですが(役名忘れた。スイングガールズの時から成長がないというか、まるであのままだったので笑わせて頂きました)彼を奈々から奪おうとするサチコは罪な女ですね。あんな娘に引っかかったら男の10人に9人は平岡君を責められなくなるでしょう。逆にああいうのは女受けが悪いタイプなんですかね。

中島のナナの彼、蓮役の松田君ですがこれは逆に女から見ると嫌な男のタイプなんでしょうか?昔付き合っていた彼女を事情はありながらも捨てておきながらあれはどうなんでしょうかね。男的にはありなんですが(私的にはの間違いですか?)ねぇ。

なるほど、40億稼いだ映画だけあって出来は悪くないですね。中島美嘉の演技をどう捉えるかですが、私はあれでイイと思いますよ。役柄がああなので逆に不器用な感じが出てて違和感なかったです。宮崎の奈々が時折ナレーションを入れますが、あれが意味深ですね。原作はもちろん未読ですが、思い出すように語る中島ナナとの関係が今後の展開に関係してくるのでしょうか。続編も制作されるとのことで、またレンタルで(オイオイ)みたいと思います。

#玉山鉄二。最後の最後で気が付きました。シリアスに演技してても逆境ナインの不屈闘志にしか見えませんでした。あぁ、また笑ってしまう、、、

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2006年2月10日 (金)

ロシュフォールの恋人達

Rochefort自分にとって「ミュージカル」というジャンルは鬼門なのですが、やっぱり例外は存在するようです。それがこのフランスのミュージカル映画「ロシュフォールの恋人達(Les Demoiselles de Rochefort)」なのです。

この映画を見て気が付いたのは私は「ミュージカル」が嫌いなのではなく「米国製ミュージカル」がダメだということ。その米国製の代表作といえば「ウエストサイドストーリー」だと思うのですが、これを最初に見てしまったのがいけなかった。演劇の途中でいきなり台詞が歌になるなんて、しかもなんか踊ってるし、、、とタモリじゃないけど自分もそのへんに生理的について行けなくて、以後ミュージカルは私的つまらないジャンルの烙印を押されてしまいました。結構いるみたいですね、こういう人。

私はクラシックを聴くのでこのウエストサイドストーリーの作曲者であるR・バーンスタインはよく知っているのですが、個人的にこの人は指揮者としては一流かもしれないですが作曲家としては「?」ですね。なんかこの人のオーケストレーションって余り美しくないというか、現代の人なのに粋な感じがしない。

で、「ロシュフォールの恋人達」ですがこちらの作曲はあのミシェル・ルグランです。バーンスタインもクラシックとかジャズとか知っていて音楽家として懐の広い人ですが、ルグランとバーンスタインを比較すると指揮者としての素質以外はすべてルグランの方が上であると私は思っています。

じゃあ、「ウエスト〜」と「ロシュフォール」のどこが違うのかですが、この映画はとにかく音楽が素晴らしい!!有名な前作「シェルブールの雨傘」も素晴らしいですが曲調が明るいロシュフォールの方が私の好みですね。特にオープニングの「キャラバンの到着」や劇中歌「双子姉妹の歌」「夏の日の歌」はジャズの要素を思いっきり取り入れた何とも小粋な一品です。それだけでミュージカルの矛盾を吹っ飛ばしてます。米国製ミュージカルの象徴であるジーンケリーやウエストサイドストーリーに出てたジョージチャキリスが出てることなんてどうでも良くなってきます。オイオイ

内容的には良くありがちな恋人同士のすれ違いドラマで、どうしてまぁこんな小さい町(ロシュフォールは実在する町の名前)でこれだけすれ違えるものかと感心してしまうほどなのですが、恋に盛り上がっていく様とかお祭り気分とか、とにかく「人生楽しければそれでOK(C'est la vie)」的なドラマなので深いところは気にしてはいけないのです。フランス的色彩美やドルレアック姉妹・・・妹はあのカトリーヌドヌーブ、のかわいらしさに素直にやられましょう。

こんなマニアックな内容のブログにTBやコメントが付くか疑問ですが、たまには濃い内容も自己満足値MAXでいいですね(笑

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2006年2月 1日 (水)

逆境ナイン

Gk9まぁ、なんて言うんでしょうか、島本和彦の漫画の映画化なんて考えたヤツはホント馬鹿じゃないのかと思うのですが、企画から制作まで持って行ったスタッフはある意味「すげーヤツ」と認めないわけにはいきません。どうやって、あの企画にGOサイン出させたのか不思議で仕方なかったのです。ですが、このDVD完全版に特典で付いてくる漫画を読んで悟りました。「やっぱスタッフは愛すべき馬鹿だわ」。

その一翼にあの「海猿」の監督である羽住監督がいるのにビックリ。TV出身の監督ですが、やっぱ今後はこういう人が日本映画を変えていくのかなと思いました。芸術性とか内面の世界とか言って撮ってる監督も結構ですがエンタテイメントに徹する監督がいてもいいですよね、というか今までいなさすぎた訳で。

で、この逆境ナインですが実は去年映画館で鑑賞してまして、先日DVDが出たと言うことで購入。買ったのは「完全版」という無駄に豪華な方です。

内容は島本漫画独特の「無駄にアツい」青春ギャグマンガの実写化です。この原作は未読でしたが予告編とウエブサイトのこれまた無駄なアツさに感化され映画館まで足を運んでしまったのですが、これがなんとも自分にハマってしまったのであります。「こんな」映画に感化される新しい自分を発見したって感じです。

だいたいあの玉山鉄二がギャグマンガの主人公役やってるし、藤岡弘、や堀北真希まで出てるしと、この人達は何でこんな映画への出演をOKしたかな?なんて考えているだけでニヤけてしまいます。サカキバラゴウ役のココリコの田中はまさにハマリ役。

そうそう、このDVDのコメンタリーは必聴です。そもそも原作者がコメンタリーに出てきて映画に文句言ってるなんて前代未聞。この作者にしてこの漫画ありです。

読んでおわかりのように万人受けする映画ではありません。原作を観賞後に読みましたが原作ファンには歯がゆい場面もあったでしょう。でも、今の日本映画にはこういうのも必要なんです。

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2006年1月28日 (土)

運命じゃない人

Unnmeijyanaihito_1前から話題になっていて気になっていた映画なので、レンタル開始されたとの情報をゲットし早速借りてきて鑑賞しました。なるほど、出演している役者は地味だけど演技は確かだし、何より脚本が素晴らしいですね。確かに2005年度公開の映画で佳作に挙げる人が多いのに納得の出来です。内田監督はこれが初回作品ってことで今後が楽しみですね。

この「運命じゃない人」を見ていて思ったのは、最近邦画でもこういう複雑な脚本を鑑賞に堪えるレベルで見せてくれる作品が多くなったなぁ、ということ。この映画と同様昨年公開の作品ということであれば本広監督の「サマータイムマシンブルース」とか、今年の作品では先に取り上げた「THE有頂天ホテル」なんてそうじゃないでしょうか。ちょっと前までこういうところは洋画の独壇場だったのにという感じで感慨深いものがあります。

その中でもこの映画は白眉の出来です。低予算映画でも工夫とアイデアでここまで面白いものが出来るという見本のような作品でしょう。

内容的には男性3人の群像劇になっていて、それぞれの行動がそのうちの違う誰かの行動に大きく影響を与えるんですが、それに一枚噛んでいく女性陣ののりしろのような働きが非常にうまい。だからそれぞれの宮田、神田、組長のパートに「なるほど、あれはそういうことなのか」という要素がそれぞれにあって見ていて飽きないんですよね。構成的には複雑でも分かり易い話になっているので、点と線が繋がっていく様を楽しめます。

それにしても宮田君は男版だめんずでいい味出してます。でも最後のワンシーンできっと報われたんだと思いたいですね。非常によい作品なので未見の方は是非レンタルして鑑賞してみてください!

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2006年1月26日 (木)

スタンドアップ

Northcountry原題は「North Country」なのに何で邦題まで英語使って「スタンドアップ」なのかしら、と思って映画を見ていましたがなるほどそういうわけだったのですね。映画見て納得。

男性優位の職場でセクハラと闘い最後には勝利を勝ち取る女性の物語だが、この映画って見る立場とか性差別に対する考え方で結構評価が分かれてしまう映画なんじゃないかと思った。私は男性だがそれでもあの中盤の凄まじいセクハラ、というかイジメに引いてしまった。いくら鉱山労働の現場だからってちょっとヒドすぎ。

正直、主人公の幸薄さ加減がこの物語の終盤まで痛々しくてたまらない。健気にもそれに立ち向かって行こうとする姿も普通の人なら「そこまでされたらもういいって、辞めちゃえよ」って思うよね。まぁ、だから最後の裁判所でのシーケンスが生きてくるのだろうけど。

私にとっては単なる痛々しくて重い社会派ヒューマンドラマでした。ただ、子を持つ親の強さとか特に母親の強さっていうのはヒシヒシと感じさせてくれますし、最後はアメリカ映画なんでちゃんとハッピーエンドしてますからしっかりと映画を見たい方には良い映画なのではないでしょうか?デートムービーには絶対向きませんのであしからず。

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2006年1月21日 (土)

ALWAYS 三丁目の夕日

Always3ではもう一つ映画ネタおば。
1/21現在いまだにロングランを続けている「ALWAYS 三丁目の夕日」。2005年映画のBEST3は何?と聞かれたら、天の邪鬼な私はその時の気分で答えてしまいそうですが、必ずランクインっていうか1位にする映画でしょうね。個人的にはこの作品を越える映画は邦画はともかく洋画ですらありませんでしたという感じです。

公開から時間が経っていて、もうすでにいろいろなところで語られている映画なので詳細には触れませんが是非多くの人に見てもらいたい一本です。DVDも5月ぐらいには出るでしょうから未見の方は是非。

この映画の中で忘れられないストーリーが1つだけあります。一平君と淳之介君が都電で高円寺に行く件の所です。実は私も子供時代に同じようなことをやらかしたことがあります。

小学生だったある夏の日に友人達で市民プールに行こうと言うことになり、みんなで電車とバスを使って出かけていったのですが、夕方遅くまで夢中になって遊んでいたのと帰りのバスの時間を勘違いしていたために帰りの最終バスに乗り遅れてしまったのです。

そこは最寄りの駅からかなり遠い所だったので駅行きのバスに乗れないと、どう考えても帰宅が夜遅くになってしまうため、皆青ざめていたのを覚えています。仕方がないので駅方面へ歩きだしましたが、誰も道なんて知りません。

しょんぼり歩いていると「あっ」と思い出したのです。そういえば、行きがけに母親から遠くにある市民プールに行くと言うことで、多めにお金をもらっていたのです。当時はいつもと違ってなんで多めにくれるのかなぁ、とちょっと不思議だったのですが、この映画で言うところの「困ったときに使いなさい」だったんですね。

結局、友人の持ち金と併せてタクシーで駅まで帰ることが出来ました。それでもやっぱり帰宅時間が遅くなって全員親にこっぴどく叱られてしまいましたが。

こんな記憶もあり、この映画結局3回見てしまいましたがこのシーケンスだけは涙なしに見れませんw。薬師丸ママの「感謝しなさい」と言う台詞でいつもノックアウトです。このパンチはどうやら私には防御不能のようですが、喰らうと何故か心が温かくなるようです。

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2006年1月20日 (金)

THE有頂天ホテル

Uchoten見に行って参りました「THE有頂天ホテル」。幕張シネプレックスの10番スクリーンで鑑賞です。

映画の話題の前に映画館の幕張シネプレについてなんですが、ここは私のかなりお気に入りの映画館です。職場に近いので会社帰りによく行くのですが、なんと言ってもTHXの10番スクリーンとHDCSの9番スクリーンの音響が売りになってます。その他のスクリーンもなかなか私好みの音場を作っているので、特に「音」を重視したい映画を見るときは必ずここと決めているほどです。

さて、三谷幸喜作品は今までに「笑いの大学」や「みんなのいえ」など鑑賞してきましたが、間違いなくこの有頂天ホテルがBESTです。

登場する役者が豪華でそれだけで凄いのですが、役に対する配役が素晴らしいですね。主演級の役所、松たかこは言わずもがなですが、私が一番唸ったのが伊東四朗と西田敏行です。こんな重鎮を惜しげもなく『あんな』役で出すあたり東宝映画の勢いを感じずにはいられませんでした。伊東四朗は元々コメディアンですからああいう役回りをこなせるのはわかってはいたのですが、最近頑固な親父とかそんな役ばかりなので本人も本意ではなかったのでしょう、この映画のようなコミカルな役をとても生き生きと演じているのが感じられました。西田敏行なんかもう尻全開でしたからねw

こういう群像劇は得てして話が散漫になってしまって中身の薄い物語になってしまいがちですが、そこはさすが三谷幸喜うまくクライマックスに向けて話を持って行っています。

ただよく三谷作品は演劇的なんて言われてますが、それは今回も強く感じました。この人の映画はたしかに台詞とアクションが多くて「画でじっくり見せる場面」ってのがほとんどないんですよね。だからどうしても演劇的ドタバタ劇になってしまうのでしょうか。演劇出身だからそうなってしまうから仕方ないといえばそうですが、そこがちょっと不満かな。

でも、頭を空っぽにして見る人にはいい映画です。おすすめ!

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